栄光サッカーの歴史

第二次世界大戦直後の1949年(昭和24年)、横須賀田浦に誕生した新制「栄光学園中学校・高等学校」は、海軍の残したかまぼこ兵舎を再利用して授業を行いました。生徒達はドイツ人校長らの号令の下、授業の合間や放課後には敷地内の瓦礫を拾ってグランドを作り、さまざまな国から来日した修道士らと共にいち早くサッカーを楽しみました。

学校創立2~3年後には正式にサッカー部を創設し、1期~5期生のチームは、いきなり全国大会に進出しました。1957年には、6期生が中心となり第35回全国高校サッカー選手権大会に出場。1959年、石原博氏(9期)が全日本ユース代表に選出され、1963年には、13期生が再び関東大会、国体、全国大会へ県代表として名乗りを上げた輝かしい歴史があります。

その後、1965年に校舎を大船に移転し19期生の新入生を迎えましたが、2021年4月には75期生が入学しました。このような創立以来70年を超える歳月の中で、周囲の環境の変化も見逃せませんが、ともすれば私学の受験校とみられている栄光学園には、サッカー部の伝統とも言える文武両道の普遍的な精神があり、昔からサッカー部員は自分の置かれた周囲の状況を良く把握して、自主的に困難に立ち向かい、成果を残す努力を惜しまない伝統がありました。

田浦時代が20年、大船に移転して50年を超える訳ですが、輝かしいサッカー部の歴史を読み解く事ができる当時の生徒達の自主企画による歴史的同人誌 「ダッシュ」 がほぼ全巻残されています。しかし、半世紀以上も前にガリ版刷りしたものなのでかなり劣化が激しいため。これをなんとか再生したいと考えます。できれば、今時の企画にふさわしく電子メディアやインターネットを利用した「ダッシュ Web復刻版」発行の企画も現在進行中です。

他に、1期~55期までの詳細情報については、2002年にサッカー部OB会が編集・発行した「栄光学園サッカー部50周年記念誌」がありますので、これを参照していただくことを薦めます。
更に、56期以降、今春卒業する68期以降の更新情報などを含めた同様の「部誌」も視野にいれて企画を進めたいと思います。その他の不明点については、事務局(eiko.soccer@gmail.com)宛にメールでお問い合わせください。