2002年6月27日(木) ブラジル対トルコ準決勝
ブラジル対トルコ
このレポートで先発メンバーを書いておくのははじめてである。
その理由は、このゲームが、コーチにとっては、大変に興味深いゲームになったからである。
仕事だからしかたがないがNHKのアナウンサーがブラジルよりで、例えば、リバウドの連続得点記録とかそういうことばかりを『言う』またかっこうはいいが、しゃべらせるとだめな井原がどうでもいいことを言う。またトルコがどうブラジルと戦うか問われても「わからない」といいう井原、わからないことはないよ、コーチならば。
加茂さんもゲーム中「ハサンのことを、このあんちゃんが、ボールをもったら、すごいことがおきるんです」程度の言い方で不満が残る、というより、加茂さん「老いたか」と思ったが、加茂さんの場合は相川そこで立ち止まって「どうせ戦術的なことをああだこうだとテレビでいっても、疎まれるだけだから、言わないでおこう」としたんだろうと、結論した。
トルコが「順当に」負けた。
トルコの選手がゲーム終了の直後に、ボールを手にとって、思いきりそのボールを蹴った。
どこに蹴ったか?
あきらかにトルコベンチであった。
そのことに相川一晩たって、気がついた。
「やはりね」
トルコは勝てたのであった、すくなくとも選手はそう感じた、相川もそう感じた、どんなにNHKで、早野が『解説者として、自己保全のために、ブラジルよりのコメントを連発しようが、やはり勝負の機微につき、わからないようでは困る』
ジーコがそういったというのだが、彼がはじめて出たワールドカップでは、あのブラジルさえもが『チームの成功を求めて、成功しているチームの真似をしていた、そのときは、クライフがいたオランダをブラジル、真似をしていた』というのである、こういうことはよくわかる。
日本の高校のコーチでも、ワールドカップに出てくるコーチでも、よく言えば、「他人のふりみて、わがふりなおせ」として、よそのチームのサッカーを見ながら、「うちにたりないものの、実際のサンプルがこれだな」と感じもすれば、選手にわからないように、練習にとりいれたりする。
成功を求めるからである。
トルコは現場で見たひとに、間違っていたら、指摘してもらいたいが、4-4-1-1のようなシステムでやってきた。
これって、イングランドの真似ではないの?
コーチの目には、イングランド対ブラジルでイングランドはほとんど成功しかけたと見える、ということではないか?
1) 守って、カウンターを(しかけるだけのスペースを、ブラジル3バックは相手に与える←このことは試合前に、相川言った)
2) ブラジル3バックは1トップに「最初から対応はしない」くりかえしだが、1トップでも、こちらの3バックとウイングハーフの位置のとりかたを、そのチームなりに整理するはずが、ブラジルは組織というより、守備の個々の能力で強引に対応しているにすぎない印象がある。
3) ロナウジーニョはいない。
4) しかしブラジルのリバウド、ロナウド、ともにいやだ。
だから、トルコは4バックをひいたのだろうか?
かつ攻撃の際の戦術は変えないが、パシュトルク、ハサンシュシュにさらに守備的な意識を要求したように、自分には見えた
1-1がハサンとその前に、ハカンシキュルである。
これは以前からかわらないが、4-4をとったことと、ダバラとベルゾールに3―5―2のウイングハーフの機能を求めたのではなかったのか(これはテレビ観戦では断言できないので、まちがっているかもしれない)
とにかく、トルコの監督はいろいろなものを恐れて、ダバラにもロベカルのマークを命じ??、ベルゾールには、カフ-のマークを命じ??、4人のバックの外側バックには、スペースカバーもさせ、ダバラや、ベルゾールが「まかないきれないときには」カバーも、命じ、中央の、ロナウド、リバウド、エジウソンは、2ストッパーとトウガイで、対応させるとしたのだろう。
前半でも、その守備が成功したのでは「なく」トルコのブラジル3バックへの攻撃が成功しそうになった。
ハサンシュシュが、右から「ドリブルアップしたときに、再三指摘したように、ブラジルの3バックは、そのラインのまんなかに、相手のハカンシキュルを『置きながら』ずるずるさがるだけで、ハサンがハカンシキュルに精度の高いクロスをつけるか、ハカンシキュルの左から、だれかが「かけあがってくれば」決定的な場面になったはずだ。
そのときとは、ちがうのだが、また同じように、ブラジルの3バックが(このときは1人しかいない)がうすかったとき、に、ハカンシキュルにいったボールをチャレンジしにきたのは「カフ-」である。
つまり、それを再三指摘したように、組織としてはでたらめに近い「ものの」守備者としての「神経」『能力』がないわけではないから、そういう本来なら、ラインが対応すべき場面でベテラン、カフ-がなにか危ないことを「鼻で、かぎわけ」て「やってきた」ということを言いたいわけである。
(守備)組織は???だが、守るということについて、ブラジルに???がつくわけではない。
このことは、トルコが攻撃して、クロスを「あげたい」という場面でも、なんだ、かんだとそのクロスを身体に当てて、トルコのねらいどおりのクロス・コースは許さなかったようなところは守備の原点である。
他方私が疑問に思ったのは、リバウド「なんであんなにフリーになったのか?」ということである。
リバウドの今回のプレイのしかたは『登録としては、トップであったり、あがりめ』であったりということだが、ロナウジーニョ→リバウドのイングランド戦、ロナウド→リバウドのほかの試合のように、ゴールゲッターとしても機能するし、「ラインから、はなれるようにして、足元のボールを受けに行く、モードのときもある」
リバウドをフリーにしてはいけないというのはトルコ百も承知なのだが、ロナウドの位置取りはわかりやすいものの、リバウド、エジウソンはポジションチェンジをして「それをどうするのか」が整理されていなかったのではないか??
トウガイは一応ラインの前にいろ、ということであったろう、トウガイがエジウソンを注意しても、リバウドがトルコのラインのなかに埋没してくれているわけではないので、そこで、問題が生じていた、と、相川は見ていた。
たら・ればだが、3―4(2ウイングハーフ、プラス2ボランチ)でその先はパシュトルク、ハサンシュシュ、ハカンシキュルにしておいたら、どうだったか?
どうせブラジルをやつけるには、日本語でいえば、「肉を切らせて、骨を切れ」しかないのだ。トルコでも同じことわざがあるだろうに。
また、ハカンシキュルについてだが、確かに仕事はこのゲーム以前にしていなかったように見えた。
それでも、ハカンシキュルどうして「だすのかな?」と相川仮想したのは、
1) やはり高さを期待している
2) なにか密約がある
というようなものだったが、いよいよ後半あとは「攻撃しかない」で、というところで、セネガルの延長でゴールゲットした、ちょんまげの選手が、でてきた、セネガルのときとちがい、ハカンシキュルは残して、2トップにした、するととたんに「ハカンシキュル」がボールを受けられるようになった。
やはり「そうであったのか」という思いである。
1トップというのは、私は好きではない、どうしても1トップへのパスは、読みきられる、相手のラインはつぶしにくるのがかんたんだ。
2トップになったことで、ハカンシキュルも急にプレイしだした。
ブラジルが1―0で守りにはいったこともむろんあるが、やはりブラジルの3バックに対して、そのサイドのスペースをこちらのウイング役が攻撃するもよし、2トップのひとりが、流れて使うもよし。
そうしていれば、先取点をとれたろう。
いかんせん、ハサンシャシュも、パシュトルクも、守備のコマンドを守るあまり、攻撃を開始する対ブラジル。
ゴールまでの距離が遠すぎた。
ボールを蹴りこんだのは、ベンチに対する批判と思われる。
試合前予想したことでいえば、ブラジルが勝ったのは、おおかたのひとがいうように、ロナウドの神業の結果である、それについては多くの人が語るだろうから、言及はしない。
後半トルコの中盤にブラジルがプレスをかけてきたのはそれを「脅威」と判断したからだろう、「そこまではいいが、そこからさきにはいけない」(加茂さん)はそのとおりだ、そこまでは我々が手本にすべき、ダイレクトパスである、そこからさきに行けるだけの、「才能」もいたと思える。
だがとにかく遠かった。
そこまでを自分は「プレスはずし」としそこから先を「ラインくずし」だといっているわけだが、遠かったのがひとつは、守備にいすぎた、ということと、2トップでない1トップのハカンシキュルに、ボールをいれてもとられてしまったということだろう。
チームの内部事情を知らないものだから、ハカンシキュルの能力を疑ったのが相川だが、2トップなら、ブラジルすら蹴散らせる自信を、選手はもっていたのではないか?
たいへんすばらしいチームであった。
ブラジル先発
●マルコス
●ルシオ3(レバークーゼン) ●エジミウソン5 ●ロケジュニオール4
●シウバ8 ●クレベルソン15
●カフー2 ●ロベカル6
●エジウソン20
●リバウド10 ●ロナウド9
トルコ先発
●ルスチュ(GK)1
●ファテヒ4 ●アルパイ5 ●ビレント3 ●エルギン18
● トウガイ8(DH)
●ウミトダバラ22 ●パシュトルク10 ●ベルゾール21(インテル)
● ハサンシュシュ11
● ハカンシキュル9